緑区版 掲載号:2017年6月22日号 エリアトップへ

絵本作家として活躍し、みどりアートパークで原画展を開催している 石川 えりこさん 神奈川区在住 61歳

掲載号:2017年6月22日号

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絵と関わり続けた人生

 ○…「描くことが好きでそのまま大人になったような感じ」。広告デザイナーやイラストレーターとして30年以上活躍した後、3年前に絵本作家としてデビュー。緑区には尊敬する先輩作家の作業場があり、よく訪れていた。そこでの思い出を絵本『流木のいえ』として出版するなど、思いも深い。その地で原画展を開催することに「横浜での展示は初めて。とてもありがたいです」と思いを語る。

 ○…福岡県出身。画家だった祖父の影響で自然と絵筆を握るようになった。祖父の膝の上に座ると丁度目線に、筆でトントンと絵の具が置かれていく光景が広がっていた。「絵がだんだん出来上がっていく様子が面白くて」と懐かしむ。小学生の時、野菜のイラストで日本地図を表現した新聞の一面広告に刺激を受けた。「私も自分のイラストで人の心を動かすデザインが作りたい」と広告デザインの仕事を志すようになったという。美大卒業後、広告代理店のデザイナーを経てイラストレーターになったのが30歳。このころ横浜市へ移り住んだ。

 ○…絵本を初めて生み出したのは学生時代。雑誌の公募に応募すると、佳作に選ばれた。しかし表彰式で審査員から「出し切ってない」と言われた事がずっと心に残り、2014年、再び絵本出品に至る。幼少期に見た炭鉱の風景を綿密に描き込んだ『ボタ山であそんだころ』は第46回講談社出版文化賞絵本賞に輝いた。「20代の自分とは違う視点で再挑戦しようと思って。同じ方には『まだ出し切ってない』って言われてしまったんですけどね」と話すがその表情は明るい。

 ○…「家が大好き」と話す住まいは横浜。東京などの都会ではなく適度に田舎で「ちょうどいい」場所だと笑みをこぼす。「窓から海や花火が見えるんです」。息子、娘と暮らすこの場所で今後も絵と関わり続けていく。「常に絵のことを考えています。それがずっと続いていくんだろうな」

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