緑区版 掲載号:2018年4月5日号
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今月、鴨居に開院した牧野リハビリテーション病院の院長に就任した 大平 孝之さん 港北区在住 56歳

「愛し、愛される病院に」

 ○…今月開院したばかりのリハビリ・療養専門病院の「舵取り役」として、構想段階から準備を進めてきた。病院の理念に掲げるのは「あたたかな医療で愛し愛される病院」。「急性期病院よりも長い時間を過ごす場所として、居心地よく安心できる空間を作れたら」と、内装の細部にもこだわった。「ゼロから病院を立ち上げるのは初めて。出来ることはしっかりやりたい」と準備にも全力を注いできた。

 ○…札幌市生まれ。9歳の時にがんで父親を亡くした経験から、「将来は医者に」と心に決めていた。慶應大に進学後、選んだのは整形外科の分野。「歩く事など、身体の機能全般をみるこの科は、“生きること”に密接に関わる。その分やりがいもあると思った」と振り返る。持ち前の明るく気さくな性格で、患者とも積極的にコミュニケーションをとる。「つい患者さんと話し込んでしまって」と頬をかく。

 ○…白衣を脱げば、2人の姉弟を育てる父親。自身の父を早くに亡くしたこともあり、理想の父親像は描けなかった。しかし、父との唯一の記憶であるキャッチボールだけは、息子ともやろうと決めていた。以来、投げ交わした白球は数知れず。中学生になった息子は「テニス部」に入部し、白球は“黄色い球”に色を変えたが、相変わらず親子のラリーは続いているという。「未来は自分で掴み取って欲しい」と父親の顔になる。

 ○…「よい病院を作るのはそこで働く人」と、人材育成にも力を注ぐ。会議にも積極的に参加し、よい病院を作るため、職員ひとり一人と熱心に意見を交わしてきた。「来院される方からも、そこで働く職員たちからも愛される病院を作りたい」。理想とする病院の姿を追い求め、新たな挑戦へと歩みを進める。

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