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緑区 人物風土記

公開日:2019.07.25

一般社団法人横浜市緑区医師会の会長に就任した
二宮 浩さん
霧が丘在住 71歳

節目に向け、一致団結

 ○…「大切なのは社会の変化に合わせ、区民や医師会員の役に立つ組織であること」。自身が医師会に入会した40年ほど前から考えは変わらない。これまでに休日診療所の確立や、地域での在宅医療の推進などに関わってきた。現在会員は約120人。「組織として全会員で一致団結していきたい」と力を込めた。

 ○…高校卒業までを過ごしたのは香川県。「のんびりしたところだよ」と語る故郷は医療施設が充実していたという。小学生の頃、大きな病院の敷地で野球をしていた時、自身が打ったボールが施設の窓ガラスを割ってしまった。謝罪後に院長が発した言葉は「気を付けてね」だった。「てっきり怒られると思ったので意外だった」と話し、将来の夢が医者になった瞬間でもあった。

 ○…横浜市立大医学部を卒業後は神奈川県や横浜市の関連病院での勤務が続いたが、「地域で患者と向き合っていきたい」という夢を叶えるために霧が丘で独立開院。現在は本院を中山駅南口に移し「二宮整形外科」(医療法人社団研医会)などを運営している。忙しい日々を送る中、つかの間の息抜きとなっているのは読書と国内旅行だ。「地方の中心都市をふらっと訪れるのが好きなんだ。その街が凝縮されていて面白い」と笑顔で話しながら、2人の子どもが同じ医療の道に進んでいることについて「心配な面もあるけれど、やっぱり嬉しいかな」と目尻を下げた。

 ○…任期は2年。夜間の体制をどうするかなどの課題はあるが、社会のニーズに合わせ、24時間体制で訪問医療サービスを提供できるシステムを構築したい考えだ。緑区医師会は2年後に設立50周年を迎える。「その時に、全会員が新たな気持ちで次のスタートを切れるようにしたい」

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