女子プロレスラーとして活躍する 尾崎 魔弓さん 緑区在住 50歳
悪役一筋、次なる夢へ
○…横浜文化体育館で25日に行われるOZアカデミー女子プロレスでは、チャンピオンとしてリングに立つ。区内に住んで約25年。「横浜はすっかり地元。年に一度のビックマッチへ足を運んでほしい」と呼びかける。素で”悪役”となり、観客を盛り上げる。「ドラマでも悪役がいるから話が成り立つ。でも、リング上では悪役が勝っちゃうから面白いんだよね」と不敵な笑みを浮かべた。
○…父がプロレス好きだった影響で、子どもの頃から何度も後楽園ホールに足を運んだという。いつしか、「リングに立ちたい」と夢見るように。高校を中退して、女子プロレスの門をたたいたのは、17歳の時。「骨が折れるのではないか」と思うほどきつい練習の日々を送った。「辞めたい」と泣いたこともあったが、仲間に支えられ、「ここで辞めたら今までの苦しい思いが水の泡になる」と歯を食いしばった。
○…デビューして1年後、コーチに言われたのは「悪役になれ。なれないなら荷物持って帰れ」という言葉。ふてくされながら演じるうちに素で悪役になれるように。「悪役の素質があったのかもね。その素質を見抜いたコーチに今は感謝している」。気が付けば悪役一筋約30年。50歳となった今も果敢に戦っている。
○…次なる夢もある。それは、横浜市内に保育園を作ることだという。「子どもが大好き」と話すように高校の勉強からやり直し、49歳で念願の保育士資格を取得。現在は、周りの協力を得ながら、保育園設立に向けて奔走している。もちろん、たくさんの課題もある。だが、「ここまで頑張ったのに途中で諦めたら悔しい。夢は叶えるためにある」と決意は固い。現時点でプロレスラーとしての引退は考えていない。「保育園も現役中に作りたい」と夢を追い続ける。
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