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緑区 人物風土記

公開日:2019.09.19

青少年みどり遊楽舎の代表を務める
澤田 茂友さん
三保町在住 70歳

「真っ直ぐ、素直に育って」

 ○…子どもに向けて実施する工作教室で竹とんぼなどの作り方や遊び方を丁寧に指導する。25人の会員を取りまとめる代表に今年4月に就いた。「教員や親だけでは、子育ては大変」との声を多くの人から聞いた。「地域で育てたい。未来を担う子どもが健やかに育つためのお手伝いができるなら」と8年前に活動に加わった。子どもからの感謝の言葉が大きなやりがいだ。親切に接すれば、真っ直ぐに子どもは育つと信じている。上手く指導できるように模索の日々が続くが、子どもの笑顔を見れば、「苦労も一瞬で吹き飛ぶね」。

 ○…宮城県仙台市生まれ。日本が右肩上がりの成長を続けていた頃に富士通に入社。「ものづくりが日本の未来を大きく切り開くと信じていたね」と当時を振り返った。コンピューターの部品製造などに関わってきた。技術を磨き、信頼性の高いものづくりを確立したいという一心だった。気が付けば、定年を迎え、「森がたくさんあり、自然豊か。終の棲家はここだ」と緑区へと移り住んだ。

 ○…「新治市民の森愛護会」に加入し、森の維持、管理も積極的に行ってきたことで、地域とのつながりもできた。遊楽舎では、教員に遊び方を伝えるセミナーを開催することも。竹とんぼの作り方など知らない若い教員もいる。「そんな先生が子どもに指導できるようになっていくのも楽しみのひとつ」とにこり。

 ○…長年続けているのは、バイオリン。定年後は本格的にレッスンにも通う。都筑オーケストラでも活動中だ。10月に行われる定期演奏会に向けて練習の日々。「こんな音楽を奏でたい」と目標があるからこそ、長年練習を続けることができる。「子どもにも、目標を持ってもらい、真っ直ぐ、素直に育ってほしいな」と思いを寄せた。

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