スティールパン奏者として活躍する Okapi(オカピ)さん(本名:岡真樹子) 中山町在住
楽しむ、誰よりも
○…「カリブ海で生まれたスティールパンという打楽器を知ってますか」と優しくほほえむ。演奏者として全国を駆け回り、クラシックから邦楽まで様々な曲を演奏する。区内では、自身の教室も主宰している。「人の心を癒す音。演奏を通じて、たくさんの人に楽しい気持ちになってもらいたい」と屈託のない顔を見せた。
○…幼い頃から踊ったり歌ったりすることで家族を笑顔にさせていた。子どもの頃のお楽しみ会では、劇の台本を手掛けるなど人を楽しませることがもっぱら大好きだった。クラシックの名曲「威風堂々」のシンバルに魅了され、中学より吹奏楽部へ。打楽器奏者として、コンクールに向けて練習に打ち込んだ。
○…高校では、音楽を楽しむことも意識した。「部員が演奏しながら客席にまで入り込んで盛り上げるなど工夫を凝らした。お客さんに喜んでもらえるのがなにより嬉しかったですね」と懐かしむ。そんな”楽しむ音楽”を続けたいと、洗足学園大学打楽器科へ。「とびきり元気で、せつなくもある音色のとりこになった」とスティールパンとの出合いを振り返った。2007年にプロデビュー。好きな言葉を聞けば、「出会いは人生の宝物」というように、演奏を通じて多くの人に出会い、笑顔の人を増やす日々を送る。
○…趣味は料理。特に、和食作りにはまっているという。また、演奏のために全国各地を旅する際に、必ず探すのは、地元の職人が作った器。自宅には、各地の器がずらりと並ぶ。「食べる時に、『この器は、あの演奏をした場所で買ったものだ』と懐かしみながら、ご飯を食べるのが楽しみなんですよ」。観客を日々楽しませる演奏者は、誰よりも人生を楽しむ性格の持ち主だった。
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