緑区 人物風土記
公開日:2020.03.21
首都高速道路株式会社で神奈川建設局局長を務める
鶴田 和久さん
市内在勤 58歳
北西線は「私の誇り」
○…「いよいよ開通します。これまで携わってくれた多くの人々に感謝し、最後まで気を緩めず無事開通を迎えたい」。2011年の都市計画決定後から事業に携わり、完成を見守り続けてきただけに「本当に感慨深い」と深く頷く。12年からは建設部長として全体の実施計画を具体的に進めるための陣頭指揮の一翼を担い、18年に局長に就任した。
○…「地元の皆様に迷惑をかけないよう、早く着手し、早く終わる。しかも安全にをモットーに事業を進めてきた」。総延長約7・1Kmのうち約4・1Kmがトンネル構造の横浜北西線。通常はシールドマシンの掘進など土木工事を終えてからトンネル内の施設工事に入るが、工期短縮を目指して同社としては初となる土木工事と施設工事を同時並行で進めてきた。「全ては地元の皆様の負担を減らすため。安全とスピードを両立するため、チームでアイデアを出し合い、創意工夫で進めてきた」と胸を張る。
○…点検を兼ね、昨年9月に初めて始点から終点まで走った。「トンネルを抜けると青い空が広がっていてね。本当に気持ちよかった」と白い歯を見せる。東名高速と首都高速がつながるのは、1971年の用賀と東京インターチェンジの接続以来、約半世紀ぶり。「港横浜と陸の東名高速、そして羽田空港。陸海空がすみやかにつながるこの一大事業に携われたのは私の誇りです」
○…座右の銘は「情熱と想像力」。数十万人規模の工事関係者、そして地域等の協力。まさに関係者一丸となった情熱と想像力がなければ成し遂げられなかっただろう。「本来なら開通前に地元の皆様に見学会で披露させていただきたかったが、本当に残念。開通したらぜひ利便性を体感してもらいたいですね」
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