竹山団地に住み、神奈川大学サッカー部のコーチを務める 越水 将一さん 竹山在住 31歳
地域と共に学生を育てる
○…神奈川大学サッカー部員たちが竹山団地に住み始めたのは、昨年だ。同じタイミングで、自身も妻と一緒に移り住んだ。プロ選手を目指す部員たちに教えるのは、サッカーだけではない。近隣の清掃活動や、高齢者向けに部員がスマホの使い方を教える講座を開催するなど、地域を盛り上げようと奔走している。「地域と深く関わることで、部員たちに人間性を磨いてほしい」と思いを語った。「地域に元気を与えるサッカー部を目指して、部員と地域のつなぎ役になれれば」
○…絵に描いたようなサッカー少年は、ボールを蹴ることが楽しくて仕方なかった。だが、中学時代は体が小さかったことから、試合に出れず、サッカーそのものを嫌いになった時期も。そんな時にコーチたちは、ひたむきに頑張る姿を見てくれていた。「だから、続けてこられたのですよね」と呟いた。
○…その後、神大サッカー部の門を叩く。学生時代は、中山まつりを手伝うなど、地域との関わりも深く「自分のプレーを地域の人が見てくれている。それが嬉しかった」とにこり。地域の人に酒の飲み方も教わり、「プロになって恩返しがしたい」と夢を語った。卒業後、オーストラリアのプロリーグで5年間活躍。体格では勝る海外選手たちと互角に競い合う日々を送ってきた。
○…引退後、母校へ戻ってきた。「コーチというより、人生の先輩として、学生と一番近い距離にいたい」と微笑む。竹山団地内に学生食堂も開設された。料理を振舞いながら、気さくに学生と雑談する。また、「これ、地域の人から頂いたんです」と嬉しそうに見せてくれたのは、清掃活動に対する感謝の手紙だ。「地域の方々と一緒に、学生たちと大きく成長していきたい」
|
|
|
|
|
|