市民団体「まちとも霧が丘」が地域の課題解決や魅力向上のための施設整備に横浜市が助成を行う「ヨコハマ市民まち普請事業」の助成対象に決定した。
横浜市独自の同事業は、まちづくりの提案に対して、最大500万円の助成を行う。6日に横浜市役所で行われた同事業の最終審査に挑んだ同団体。提案した内容は、霧が丘の空テナントを活用して、多世代・多文化交流の新拠点となるコミュニティカフェを整備するというものだ。
霧が丘地域では、2009年にインドのインターナショナルスクールが開校したこともあり、インド人が多く住む。
整備予定のカフェは、外国人やシニア世代、子育て世代などが「気軽にふらっと立ち寄りやすい場」を目指していくとしており、同カフェの中が見え、誰もが入りやすいよう、ガラス張りの設計にするなど、具体的な提案を審査員に伝えた。
昨年7月に行われた同事業の1次コンテスト以降、アンケートを実施するなどしながら「地域に何が求められているのか」といったニーズの把握に努めてきたという。地域の意見を反映し「キッズスペースを設置する」「地域情報を発信できる掲示版を作る」など、具体的な提案内容に仕上げた。また、カフェ内で人と人がつながれるよう、イベントも企画する。インド人からダンスを教わるなど、様々なスキルを持った人と協力した学びの場も企画していくという。人と人がつながることで助け合いの輪が広がることを目指す。
同提案は「いろいろな人との会話が生まれ、世代や文化の違いを理解し合うコミュニティづくりにつながることが期待できる」と評価を受けた。
同団体の武藏幸恵さんは「『霧が丘をよくしたい』という思いで、様々な人と話をしてきた。地域に根差し、みんなの居場所となれるようなコミュニティカフェを作れれば」と意気込む。
同団体は、今年夏頃のカフェ開設を目指して準備に取り組んでいる。
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