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緑区 人物風土記

公開日:2023.10.05

「緑区ガイドボランティアの会」の代表を務める
北岡 忠義さん
寺山町在住 75歳

歩く喜び 分け合い前進

 ○…散策イベントでは、街の歴史や文化を分かりやすく説明することを心掛けている。「地域を愛する気持ちを持ってもらえるように意識しながらね」。明るい笑顔に軽妙な語り口。その快活な人柄に、多くの人々が元気をもらっている。「緑区ガイドボランティアの会」は2005年に発足。以後、ウォーキングなどを通じて地域の魅力を伝え続けている。会員数は9月28日現在14人。20年4月からは代表として、会員や参加者たちと共に歩んでいる。

 ○…愛知県に生まれ、主に三重県で育った。「家から50mの所に海岸があって、よく泳ぎに行ったよ」。高校時代は卓球部で、キャプテンとしてチームをけん引した。空調機メーカーに就職すると、人事労務や製造計画などの業務に携わった。その経験を生かし、30代で空調機販売の企業を設立。長年にわたり、経営に奮闘した。

 ○…運動だけでなく読書も趣味。「知識が増えるのが面白くて、特に歴史小説が好き」と語る。中でも司馬遼太郎の『坂の上の雲』がお気に入りだ。緑区に越して来たのは10数年前。四季の森公園などの、別世界みたいと感じさせてくれる自然の豊かさに惹かれた。

 ○…会は現在、全8回シリーズとして「緑区の境界線を歩く」と題したイベントを継続中。9月には第6回目を実施し、約40人で町田市内のすずかけ台駅から長津田駅までを歩いた。参加者からは、新しい発見につながると好評を博しており「リピーターがとにかく多い。楽しんでくれていてありがたい」と笑顔で話す。会には郷土史を研究しているメンバーなどもおり、今後は「会員の得意分野を生かした勉強会を開けたらいいな」。これからも楽しみながら前進を続ける。学ぶ喜びを仲間と共有しながら。

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