緑区 人物風土記
公開日：2024.04.11
緑消防団の団長に就任した
佐藤 俊明さん
十日市場町在住 66歳
地域を守る 決意新たに
○…「自然災害はいつ起こるか分からない。だからこそ、無理なく減災に取り組むことが大切。災害が発生してもなるべく少ない被害に抑えるようにしていきたい」。緑消防団に入団後、40年以上にわたり活動を続け、４月１日付で団長に就任した。地域の安全を守るためには「日頃の基本訓練を重視していきたい」と考えており、今月から同団内に「訓練担当部長」という役職を新設。新入団員の教育にもさらに励み、一層力強い消防団をつくり上げていく。
○…生まれも育ちも十日市場町。父親が消防団に入っていたといい、自身も昔から「大きくなったら消防団に入るものだ」という意識があったという。緑消防団に入団したのは23歳のとき。以後、地域で火災が発生すると現場に急行し、消火活動などに奮闘した。
○…10代の頃は中学、高校と剣道部に所属。地域の剣道場でも稽古を積み、高校時代には関東大会に出場した経験も。家業を継ぎ、現在は大豆などの卸問屋「佐藤商店」を十日市場町内で運営。経営者として懸命に働く中「消防団に入ったことで顔が広くなり、多くの人に助けてもらった」。そう語る言葉に、支えてくれる人たちへの感謝の気持ちが滲む。消防団活動も「家族の協力があるから続けられる。本当に有難いですね」。
○…昔から車が大好きで、自宅にはさまざまな車を所有している。家庭では娘４人に恵まれ、孫は５人。「孫たちはしょっちゅう家に来る。本当にかわいいよね」。そう話す表情は、すっかり優しい祖父の顔。緑消防団については、今後「充足率１００％にできるよう努力していきたい。大変な活動であっても、人のために働くことの魅力を伝えていけば入団者は必ず増えると思う」と語った。
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