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緑区 人物風土記

公開日:2025.05.01

鴨居駅周辺まちづくり研究会の代表になった
都築 利正さん
鴨居在住 76歳

縁の下から活動支え

 ○…参加できる人が、やりたい事を、やれる時に、”楽しみ”ながら行う――。そんな活動指針を掲げ、鴨居を中心に活動する「鴨居駅周辺まちづくり研究会」。まちの魅力を発見し、まちを住みやすくする、それが大きな意義。区の講座を発端に7人でスタートした会も、4月時点で会員101人となった。「鴨居まち研に入ると100人の友達ができます。参加したくなりませんか」といたずらっぽく笑う。

 ○…定年後の人生をどう楽しく過ごすか。そんな思いを抱いていた9年前。地域デビューの機会を広く提供するという趣旨の「おもしろ定年塾」に出合い入塾すると、主催していたのが鴨居まち研だった。「地域の人の社会参加を促す」という思いに魅力を感じ、まち研の活動にも参加。気付けば会の中心になり、8年間事務局を担当した。会員の平均年齢は約73歳で、最高齢は93歳。地元の人だけでなく、区外の人も増え続けている。「まち研に入ると運動、食事、社会参加の3要素が満たされて、健康長寿になるみたい」と笑う。

 ○…宮城県の出身。転勤の多い仕事で、最後は東京で勤務。セカンドライフを過ごす場所として10年前に選んだのが鴨居だった。若い頃から登山が趣味で、妻と一緒に登るそう。最近は日帰り登山が多く、朝早くから高尾山や弘法山に赴き、昼頃には帰ってくるそうだ。「年に1回くらい3000m級の山に登りたい」と白い歯をこぼす。

 ○…誰でも受け入れて特性を生かす。多士済々なメンバーが揃う中でも、風通しの良い所が会の売りだ。「自分は代表なんて柄ではないが、面白いものは取り入れていく。バランスを取って、みんなが輝けるような存在でありたい。目指すのは縁の下の力持ちですね」と微笑んだ。

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