緑区 社会
公開日:2025.11.13
「時代は変わった」と認識し、警戒心高めて冷静に対処を
塚田 順一/緑防犯協会 会長
「昔の日本は、今と違って詐欺は少なかったと思う。人を信用し、人から信用される国だった。でもこの頃は違うのかな」。緑防犯協会の塚田順一会長が、少し肩を落としてそう語る。
「(地域の中でも特に昔をよく知る)高齢者は、犯罪に対して警戒心が薄いのかも。クレジットカードなどの暗証番号は、夫婦の間でも普通は互いに知らないもの。それなのに、玄関先に来た不審な人間に何で知らせてしまうんだ。今はもう時代が変わったのだと認識し、犯罪への警戒心を高めてほしい」
以前、会長の自宅にも詐欺と思われる不審な電話が掛かってきたことがあるという。そうしたときは、電話口で「『こっちから掛け直すから、そちらの名前を教えて』と言うと、相手は嫌がって電話を切る」と塚田会長。「騙されたら悲劇だよ。冷静に対処してほしい」
同じ自治会の人との間に「信頼関係を築くことも大事。不審な人物が玄関先に来ても、仲の良い近所の人に立ち会ってもらって対応すれば相手も諦め、詐欺被害をブロックできるかも」。身近な所に仲の良い人を1人でも2人でも増やすこと。それが防犯力向上につながっていく。
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