港北区版 掲載号:2011年3月17日号
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慶応大矢上キャンパス 日吉に巨大集落が存在か 弥生時代の竪穴住居群を発掘

文化

▲密集する竪穴住居群跡
▲密集する竪穴住居群跡

 慶応大学は先月25日、区内日吉にある矢上キャンパスの新校舎建設予定地から、弥生時代・古墳時代の密集した竪穴住居跡が発掘されたと発表した。昨年から調査を行ってきた慶応義塾矢上地区文化財調査室(室長・阿部祥人文学部教授)は、「同時代の研究上、非常に重要な成果」としている。

 今回の調査で発掘されたのは、弥生時代後期・終末期(1〜3世紀)と古墳時代後期〜奈良時代(6〜8世紀)のものとみられる竪穴住居跡60軒以上(2011年2月末現在の確認数)。同調査室によると、今回の調査範囲(約1500平方メートル)内に100軒近い竪穴住居跡があったとみられており、そのうち1軒は床面積100平方メートル前後の巨大なものだったという。この他にも、弥生土器や土師器・須恵器、指輪状青銅器などが発見された。

 同調査室は、「弥生時代の集落遺跡としては非常に規模が大きく、住居跡の密度の高さも特異。矢上キャンパスを中心に広がる矢上台遺跡(推定面積約9万平方メートル)全体では、1000軒をはるかに超える住居跡が存在していたと考えられる」と言及。隣接する日吉台遺跡群(日吉キャンパス内)との関連性も指摘し、古墳時代後期の大規模な集落(矢上台)と、円墳群・横穴墓群(日吉台)との関係も両遺跡群の重要な特徴だと分析している。「弥生時代後期・終末期には鶴見川流域一帯の中核となる集落群を形成していたのではないかと考えられる」。

 今月5日には、一般向けの発掘現場の一部公開を開催。地元住民らを含む700人を超える参加者が見学に訪れ、説明者の話に熱心に耳を傾けていた。

 矢上キャンパスでは以前から遺跡の存在が予想されていたが、新校舎建設前に記録を残そうと昨年4月から1年間かけて調査を実施。当初から保存目的の調査ではなかったため、今後の新校舎建設自体は予定通り行われる。工事の開始時期は現在のところ未定。
 

▶見学会も行われた
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