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港北区版 公開:2012年12月3日 エリアトップへ

横浜弁護士会人権賞を受賞した 客野(きゃくの)美喜子さん 日吉本町在住 60歳

公開:2012年12月3日

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信念持って進む

 ○…人権擁護の分野で優れた活動をした県内民間の個人・団体に贈られる横浜弁護会人権賞を先ごろ受賞。「東京電力OL殺人事件」の被告人で、今年11月に東京高裁で再審無罪となったネパール国籍のゴビンダ氏への面会、支援をしてきたことが評価された。主婦業の傍ら活動を続けてきた。「仲間を代表して受賞したと思っています」

 ○…2000年に初めてゴビンダ氏に面会した。「私はやってない。助けてください」。複数の被告人と会ってきたが、真剣な顔での言葉に、何かが違うと感じた。一審は無罪。ところが、新たな証拠がないまま二審は無期懲役。法廷で響くゴビンダ氏の叫びを聞き、「大変なことになった」と思った。その後、支援者らと「無実のゴビンダさんを支える会」を発足、事務局長に就任した。ゴビンダ氏は常に周囲に気を配る人だったという。支援の中、母国の娘たちを日本へ呼んだ時、13歳の娘が「お父さんを苦しめたのは日本。でも助けてくれたのも日本だった」と話したことが心に残る。

 ○…18年前のある日、通っていたカトリック教会の神父から拘置所の外国人被告との面会ボランティアを探していると聞いた。月1回のグループ活動と聞き、軽い気持ちで参加したが来たのは3人。「それで『来週はいつ来れる?』と聞かれて。今思うと、はめられたなって」と冗談めかして笑う。だが異国で孤立と不安の中にいる外国人被告人の状況を”知ってしまった”ことが全ての始まりとなり、原動力となった。15分でも喜んでくれる面会を止める訳にはいかなかった。

 ○…ゴビンダ氏は今年6月に、家族の元へ帰国した。「母親が生きている間に帰れて良かった。注目されがちな冤罪事件はもちろん、罪を犯した人も人権があることを知ってほしい」。目的を果たした会は来年3月に解散予定だが、今後もこの経験を次に生かしていくという。これからも信念を持って進んでいく。
 

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