港北消防署は延焼火災の対策として、横浜市で初めてウォーターカーテンホースを導入し、4月22日に菊名ドライビングスクールで、検証実験を行った=写真。 ウォーターカーテンホースとは、ホースに送水した水圧により、45cm間隔に開けられた噴射口から高さ最大10mの水幕が形成されるもの。建造物への延焼を防ぎ、避難路の確保もできる。
当日は教習コースに3つの住宅模型を設置して、一つの街区を想定。その周りにホースを配置した。火災に見立てて、街区から発煙筒をつけると煙が立ち上った。消防隊員の合図により、ホースから6mほどの水幕が一気に噴き上がり、煙が上がる街区を囲い込んだ。続いて、街全体で火災が起きているときの避難路を形成する検証をした。噴き出た二つの水幕により、「水のトンネル」をつくり、その避難路を消防隊員が通り、安全を確認した。会場には町内会長などが見学し、実験の結果を見守った。
港北消防署は「ホースを現場で使うには大量の水の確保が課題。今後は区役所や土木事務所、水道局などを加えた『チーム港北区』として、ホースの配備や戦術面などの検討を行い、今年度中の運用を目指したい」と話す。
被害想定増加に対応
横浜市は昨年10月、新たな地震被害想定を公表。港北区は火災による焼失棟数が2004年に行われた前回想定の110棟から、2012年の新たな想定で6467棟にまで増加した。特に木造密集地域があることから延焼拡大防止の対策が課題となり、今回の新ホースの導入はこのことを受けたものだ。
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