横浜ラポール 利用者800万人に 障害者支援に大きな役割
1992年に開館した障害者スポーツ文化センター横浜ラポール(臼井進館長/鳥山町)の利用者が5月27日、800万人に達した。1つの節目を迎えたことに、同館では「今後も障害者をサポートする市の中核施設としての役割を果たしたい」と意気込みを語る。
記念すべき800万人目の利用者となったのは、青葉区在住の平野亜由美さん。臼井館長から記念品が贈呈された。平野さんは車椅子で生活しており、週3回、ラポールのフィットネスルーム、プールでのリハビリに励んでいる。「リフレッシュできる場であり、リズムある生活が送れるきっかけにもなっています」と施設とのかかわり方を話す。
一日平均1300人
横浜ラポールは21年前、スポーツや文化活動、レクリエーション活動を通じて、障害者の社会参加を促すとともに、介護人同士の交流を深めてもらうことも目的に設置された。初年の92年度の利用者は約15万人、93年度は約31万人となり、98年度に障害者・介護者の人数がそれまでの一般利用者数を初めて逆転した。05年度に40万人を超えた後も順調に数字は伸び続け、11年度は約43万人、12年度は約45万人、一日に約1300人が利用するまで認知度が深まっている。
事業としては、スポーツと文化、聴覚障害者への情報提供を主に行っており、力を入れる活動の1つに「地域支援」がある。ラポールから遠方にある区の地区センター、ケアプラザに職員が出向き、スポーツ教室を開くなどしており、昨年度は5754人が参加している。文化事業で好評なのが、料理教室。身体・知的障害者が様々な料理にチャレンジし、その後には試食をする楽しみもある。月1回開催で、平均して定員の3倍の申し込みがあるという。
臼井館長は「当館は健常者も利用できる施設。その意味は障害者と健常者の垣根を無くし、皆が共存できる社会に導いていきたいという私たちの運営方針がある。こらからも多くの方に利用してもらえれば」と語る。
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