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公開日:2013.07.18

「とうよこ沿線」
街の歴史 写真で伝える
ホームページで公開

  • 上:1962年の新横浜。後方では新横浜駅の基礎工事を行っている。(撮影:本田芳治さん) 左下:現在の新横浜駅、右下:とうよこ沿線編集室の岩田さん

 東横線沿線の情報を盛り込んだ雑誌『とうよこ沿線』を、2000年まで発行してきたとうよこ沿線編集室が、収集した港北区を含む同沿線を中心とした過去の写真約2000枚をホームページ上で公開している。発行人の岩田忠利さんらが、探し歩いて地域住民から集めた貴重な写真ばかりだ。

 写真は、昭和初期から高度経済成長までの時代が多く、一番古いものでは江戸末期の写真もある。これらは、もともと『とうよこ沿線』で1番人気だったという「アルバム拝借」コーナーのもの。各家庭で眠っている写真を、岩田さんを中心にしたスタッフが人づてに聞き回って見せてもらい、社会性があると判断したものを掲載していた。13年前からそれを区ごとにした写真集を発行したが、岩田さんが病気になったことで、8巻目を発行したところで断念。出版に至らなかった区や、完売した本の写真も見てもらいたい、と今回の公開に至った。「自分の区の写真も見たいという声にも後押しされました」岩田さんは話す。

1枚1枚に思い出

 収集した写真は高評価を得ており、07年に神奈川区役所の依頼で、区制80周年を記念したイベントで同区に関係する写真を区役所1階に25mのパネルを並べ、50枚を展示したこともある。なかには終戦後に昭和天皇が復興の早かった大口通商店街に巡幸された写真もあったという。

 「一つひとつに物語がありますね。今、毎日見ている風景は昔の人々が努力して築き上げた結果。特に若い人に地域の歩みとして見て欲しい。今後も残りの写真を公開します」と語った。

 写真は「とうよこ沿線」のホームページで「写真が語る沿線」か、地域名をクリックすると見ることが出来る。現代の写真や地図を並べるなどの工夫もされている。7月現在1910枚に上り、アップデートはまだ継続中。【URL】http://touyoko-ensen.com/

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