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港北区 人物風土記

公開日:2016.05.26

海の公園(金沢区)でワークショップを開く自称「潮干狩り超人」として活躍する
原田 知篤さん
日吉本町在住 66歳

家族と分かつ貝採る喜び

 ○…金沢区の海の公園で6月5日に行われる、潮干狩りのワークショップを担当するのは自称「潮干狩りの超人」。達人はたくさんいても、超人はいないだろうと自身で名乗ってしまうほど、一途に砂中の貝を探し続けている。採れたアサリで作る焼きそばがお気に入りで、ワークショップではそのレシピも伝授するという。「潮干狩りをやったことがない人をゼロにしたいんです」と熱く語る姿は少年のようだ。

 ○…初めて潮干狩りをしたのは山口市に住んでいた3歳の頃。のめり込むきっかけを作ったのは父親だった。「あの時の楽しさが今でも忘れられない」。海を初めて見た時の感動と身を寄せ合う大量の貝を見つけた時の喜びを、自身の3人の子どもたちにも味わわせてきた。その輪は広がり、今では6人の孫も連れて行くように。「アサリがたくさん採れるポイントは、子どもや孫にしか教えません」といたずらっぽく笑う。

 ○…実は高校生の時にオーボエを始め、演奏者として活躍してきた。高校卒業後、フランス給費留学生としてパリ国立音楽院などで研さんを積んだ。1974年には国際的なコンクールで入賞し、同年東京芸大の管弦楽研究部の講師に就任。音楽家の育成に携わってきた。「息抜きとしての潮干狩りが音楽に向かう活力になっていました」。しみじみと振り返る。

 ○…定年を迎えた現在は2月から11月まで、日吉から海の公園まで自転車を走らせている。長い時は4時間も滞在するという。お手製のアサリ写真集では一つひとつ几帳面に名前を付けている。真っ黒な貝に「カラス」と名付けるなどと非常にユニークだ。さらにはホームページを立ち上げ、潮干狩りに関する多様な情報を発信するほか、著書を出版するまでに。「この楽しさをより多くの人に伝えたいです。ワークショップへの参加もその一環」。この情熱を胸にこれからも”超人”の道を歩み続ける。

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