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港北区 人物風土記

公開日:2017.12.07

新横浜公園生き物図鑑で紹介する動植物数200を目指す
横松 広一郎さん
保土ケ谷区在住 30歳

自然とは常に同じ目線

 ○…常備するカメラで撮影に成功した瞬間に「やった」という達成感が訪れる。(公財)横浜市体育協会の職員として新横浜公園やニッパツ三ツ沢球技場で芝生の管理を行う仕事の合間、新横浜公園で生息する樹木や昆虫などを写真に収めて公園HP内のサイト・新横浜公園生き物図鑑で紹介している。サイトは4年目で現在180種を超え、200種に手が届きそうだ。「発展した都市のすぐ近くにありながら、都心部ではめったに見られない蝶などが生息するような自然があることを多くの人に知ってもらいたい」

 ○…幼少期、自然が大好きな父を筆頭に家族で頻繁にキャンプ場に足を運んだ。つい先日、友人と訪れた道志村(山梨)も思い出深い場所だという。「自然が好きになったのは父の影響」と語るように、大学では造園や緑地に関する研究をし、公園管理の仕事をしたいと考えるようになった。卒業後は一般企業に就職。3年が経ち、今後を考え始めた時期に大学の教授から転職に関する情報がメールで届き、そこにあった新横浜公園の管理を担う横浜市体育協会の職員となった。当時、園内は整備中だったが、完成していく過程や樹木の成長を間近で見られることがやりがいだ。

 ○…プライベートでも常に自然に触れ合っている。自宅では10種以上の観葉植物に囲まれ、休日には趣味の登山を楽しむなど、アクティブな日々を送っている。「職業病ですかね」と話すように、仕事以外の時間でも目に入ってくる植物につい視線を送ってしまう。

 ○…気温や天候、作業内容によって大きく左右される芝の状況について「顔色を良く保つのが自分の役割」。芝生とは言葉を交わすことができないが、植物としてではなく同じ目線に立っていることがわかる一言が印象的だった。好きな言葉は”観の目強く 見の目弱く”。表面的にではなく、物事の本質を見ようとすることを心掛けている。

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