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港北区 人物風土記

公開日:2019.04.04

2018港北まちの魅力フォトコンテストで最優秀賞を受賞した
長崎 征吉さん
新吉田東在住 52歳

楽しくなければつまらない

 ○…「仕事道具を忘れてもカメラを忘れることはない」とおどけてみせるほどのカメラ好き。撮影時は「ありきたりではなく個性のある写真を」と被写体選びにこだわりを持つ。最優秀賞に輝いた作品は新横浜駅前の歩道橋を撮影したもの。息子とドライブ中に車窓から見えた未来的な姿に心を打たれた。車内から撮るには赤信号になるのを待たねばならず、撮影のタイミングが合うまで同じ道を3周したという。「息子は『勘弁してくれ』と音をあげていた」と笑って振り返る。

 ○…中学生で写真部に入部しカメラと出会ったが、ここまでのめり込んだのは約10年前から。友人から古いカメラを譲り受け、魅せられた。プロのカメラマンに「上手くなるには毎日撮ること」と言われ、機械設計の仕事のかたわら、来る日も来る日も自転車を走らせ撮影に繰り出した。「自分が思った通りに撮影できた時が一番の幸せ」と飽くなき探求は留まるところを知らない。

 ○…小学生時代は生粋の「悪ガキだった」という。立ち入り禁止の野原に踏み入れ、野犬との対決の場としたことも。「今思うとなんであんなことをしたんだろう」と言う笑顔にはいたずらっ子の面影が残る。そんな小学生時代の恩師と一昨年に会った際、写真のコレクションを見せたという。「昔は一度も褒めてもらえなかった」が、初めてすごいと言われたという。「写真を撮ってきて一番嬉しかったかもしれない」と白い歯をこぼす。

 ○…今後の目標は海外に撮影の旅にでかけることだという。エジプトなど異国の歴史・人に触れてみたいと語る。モットーは「楽しくなければつまらない」。ここまで続けてこられたのも好きだったからからこそ。歩みを止めず今日もシャッターを切る。

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