区内在住で、俳句団体の代表も務める小木田久富さん(77)が、俳句人生約30年の中から選りすぐりの作品を収録した『句集 偶詠』(鋭文社)を昨年12月に上梓した。
同書はB5判197ページ。約30年で詠んだ1万点の作品の中から、俳句雑誌や新聞、同人誌に掲載されたもののほか、第3者に選定された句など約350点を収録した。誰にでもわかりやすく、かつ読んだ人の心に余韻が残る俳句という意味の「平明にして余韻のある句」を掲げてきた小木田さん。自身の喜寿を祝うとともに、俳句歴も約30年を迎えることから「今までの作品を一冊にまとめたい」との思いで制作したという。「俳句は読み手(読者)と詠み手(作者)のキャッチボール。読み手が受け取りやすく、詠み手の心が伝わりやすい表現を心がけてきた」と小木田さんは話す。
小木田さんは小学生時代の担任の影響から元々短歌を詠んでいたが、国際啄木学会の会員だった知人から俳句を勧められたことを機に5・7・5の世界へ。もう一つのきっかけは、当時15歳だった息子の死。「どこかに思いを吐き出さないとやり切れなくて。俳句に思いをしたためた」。中でも思い入れの深い句は、「流星や天界の子のすべり台」。約2年の闘病生活の末、中学生で天寿を全うした息子を思い、子どもの魂が流れ星に乗って滑っていく様子を思い浮かべた。
この他、「アリーナに晴れ着が集ふ成人祭」など、港北区内の場所が登場する句もある。
自費出版のため店頭販売はしていないが、50冊ほど在庫があり「ご希望の方にはお譲りします」と小木田さん。希望者はメール(件名を「句集 偶詠希望」とする)、または電話で問い合わせを。
小木田さんは「『嶺』俳句会」の代表を務めており、ともに句を楽しむ仲間を募集中。「コロナ対策のため、現在は定期的に郵便などを通じて通信句会を行っています。ぜひご参加ください」と呼びかける。
(問)小木田さん[メール]ogita@fc.netyou.jp[電話]045・433・5553
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