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港北区 人物風土記

公開日:2021.06.17

港北区更生保護女性会の会長を務める
横溝 あけみさん
新吉田東在住 69歳

できること、仲間とともに 

 ○…更生保護女性会は、犯罪や非行に陥った人たちの立ち直りを見守り、支えるボランティアの女性たちが集う組織で、全国1300の地区会が存在する。港北区では5月末現在107人が活動しており、中心は民生委員・児童委員。保護観察所との連帯や保護司会との協働のほか、刑務所や少年院等の施設訪問を行う。「柔軟な姿勢で」との方針から地域活動にも参加する。

 ○…昨年来のコロナ禍により活動は制限を余儀なくされているが、ある障害者施設が収入減に困っている話を耳にしたことから、その支援として施設で作られた布巾を購入し、5月に全会員に配布した。布巾には動物の刺繍があしらわれ、「ほら、とても可愛いでしょう」と、スマホに残した写真を見つめる。

 ○…中区に生まれ中学からは金沢区へ。幼少期の通信簿には、いつも「明るい」の文字。誰とでも自然と打ち解け、周囲には常に人が集まった。港北区の農家に嫁いで43年。当初は地域活動とは無縁だったが、周囲の勧めで民生委員・児童委員として足を踏み入れてからは「まちをよくするために、人と人とが手を取り合う」活動の醍醐味に魅せられ、今では新吉田本町町内会や新吉田地区民生委員児童委員協議会の役員も兼任している。「大変なこともあるけど、仲間との共感のもと楽しんでやれるから、充実感がいっぱい」

 ○…モットーは「できることを、できる人が、できる限り」。たくさんの人に支えられ、長年にわたり前向きに地域活動に携わってこられた原点はここにあるという。同会の課題の一つに認知度の低さを挙げるが、「広く活動内容を知ってもらい、より多くの方が気軽に参加できる団体になれたら」と今後も魅力を伝え続けるつもりだ。

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