横浜市立綱島東小学校(三橋国雄校長)が9月で創立50周年を迎え、10月末に記念式典や記念事業が行われた。30日の朝には全校児童や教職員、ボランティアらが周年を祝って約700個の風船を空に放った。
1971年、地域人口の増加に加え、学校が遠方だった綱島東に「小学校がほしい」という住民の願いが実り、水田の跡地を埋め立てて開校した同校。しかし、開校当初の校庭はまだ未整備で泥沼の状況。このため、地域住民や保護者ら150人以上が子どもたちのために集まり、黒土を運び込んで整備したという。
1年生〜5年生11学級の375人でスタートした児童数は現在、619人に。半世紀の節目にあたり設置された創立50周年記念事業実行委員会(池谷道義委員長)には、歴代のPTA会長10人以上と自治会会長らが参加し協力。同校と共に準備を進め『ざんねんないきもの辞典』を監修した今泉忠明氏の講演会や児童企画イベントなどを開催した。また同校の栄養士らが中心となり、地域で採れたサツマイモのスイートポテトや50年前の給食を再現したメニューが給食に。昨年度には児童がキーワードを出し合い「つなごう未来へ 輝く笑顔の東の子」をスローガンに据え、周年を祝ってきた。
30日の記念式典当日の朝には、午前6時から実行委員会やPTA、親児の会(保護者団体)、教職員らが700個の風船を膨らませ、来場者に配布。「綱島東小の誕生日祝い」として一斉に空へ放つと、歓声と共に児童・地域住民らが風船を見守っていた。
式典には関係者や来賓、教職員が出席。50年前から続く学校との関わりや協力など、地域住民らと共に歩んできた学校の歴史が語られていた。
三橋校長は「コロナ禍で準備が難しいなか、多くの方がさまざまな案を出し協力してくれた。地域の方が学校を愛してくれ、子どもたちは幸せ。地域を大切に、今後も子どもたちを育てていきたい」と話す。また、池谷さんも「これまでに積み重ねてきた地域とのつながりがあったからこそ。記念すべき節目を皆で祝えてよかった」と振り返った。
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