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港北区 人物風土記

公開日:2022.03.24

写真家で、妙蓮寺を舞台にした展示会「この街で」を開催している
矢部 真太さん
神奈川区在住 29歳

カメラがつなぐ人との出会い

 ○...「自分の暮らす地域についてもっと知りたい」と、妙蓮寺の街ゆく人々のありのままの姿を収めた写真を展示している。「この人はどんな人なんだろうと想像しながら。ファインダー越しに通じ合うような感覚で」と大判のフィルムカメラでの撮影にこだわった。老若男女・国籍問わず様々な人々に声をかけ撮影したといい、「展示を通して、お客さんにも一期一会の出会いを追体験してもらいたい」。

 ○...大学生時代に一眼レフカメラを購入したのが、写真家としての第一歩。憧れの報道写真家の影響もあり、同世代の学生たちのデモ活動の様子などを収めてきた。2016年には、期待の若手写真家による「京都国際写真展KG+」で、安保関連法案に抗議する人々の記録などを出展した。昨年から店番を務める本屋・生活綴方での展示会は「知り合いの写真家が開催したのを見て、いつか自分もやりたい」と念願だった。店先での撮影会も実施し、幼い子どもとの家族写真を撮りにきてくれた人もいたという。「人生の大切な一場面に関わらせてもらえたのは光栄なこと。たくさんの人に作品を見てもらい、撮影を通して交流できたのはよかった」と笑顔を見せる。

 ○...幼少期は小笠原諸島父島の自然の中で育ち、学生時代はラグビー部で汗を流した。大学卒業後は、地方新聞社に入社。学生時代の経験も生かし、ラグビーやプロ野球などスポーツ取材を行っている。休日は散歩やカフェ巡り。「何も考えずゆっくり過ごす時間」が記者と写真家の二刀流の日々の癒しだ。

 ◯...写真撮影は、"人との出会い"。「普段なら接点がない人とも、撮影や展示会を通じて接することができるのが魅力」。新たな出会いを求めて撮影の日々は続く。

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