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公開日:2022.03.24

日吉地下道が完成
地域住民ら、除幕式

  • 日吉台中の生徒が描いた絵

 相鉄・東急直通線の工事で設置されていた日吉駅付近(箕輪町)の仮設歩行者通路が閉鎖され、新たに完成した地下通路が3月15日から通行可能になった。前日14日には「防犯上、安全な通路を」との願いで関係各所と話し合いを続けてきた箕輪町町内会(小島清会長)の主催で除幕式が行われた=写真。

 地下通路は綱島街道沿いにある「箕輪高架下日吉地下道」。工事前は東急東横線が走行するガード下として地域住民や車が通行していたが、相鉄・東急直通線の工事により閉鎖され、6、7年の工事を経て新たに地下通路が完成した。自転車は降りて押せば通行可能。出入口にはエレベーターも設置されている。

防犯上の安全求めて

 同町内会によると、工事前までは線路を挟んだ西側・東側の両地域を地上で行き来でき、高架下を通し向かい側を見通せていた。しかし直通線の開通に伴い高架下が遮断され地下通路になると人の目が届きにくくなることから、同町内会で当初から防犯上の安全確保を求めて区や土木事務所、整備主体である鉄道建設・運輸施設整備支援機構と話し合いを続けてきたという。

 こうした経緯から、同機構は防犯対策として地下通路にカーブミラーを設置したほか、エレベーター内に防犯カメラや非常通報ボタンを設置。非常時にボタンを押すと地上部分の警報ライトが点灯し、市の管理センターにつながるという。

 昨年2月には小島会長の発案で「通路が明るくなるように」と日吉台中学校美術部の1、2年生(当時)が通路壁面に絵を制作。福が来るイメージでだるまやねずみの絵を描いたという菱島千夏さんは「ちょっとでも皆が笑顔になって華やかな気持ちで通ってもらえたら」と話していた。

 通路は今後、防犯カメラやポスト(綱島街道側)も設置予定。現在片側にある掲示版を、もう片方にも設置するなど人の目が届きやすい仕組みを考えたいと同町内会。

 除幕式には、同機構も東急電鉄と共に後援し協力。小島会長は式典で「高齢者にも優しいエレベーターも付き、地元としても喜んでいる」と感謝。「今後も町会で防犯に気を付け、安全第一になるよう工夫していけたら」と語った。また同機構の綱島鉄道建設所の下津達也所長は「今まで地上で行き来が出来ていた分、ご負担をおかけするが、この通路が生活の一助となれば」と話し、直通線については「来年3月の開業に向け、全力で進めている」と語った。

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