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港北区版 公開:2022年3月31日 エリアトップへ

元プロ野球選手で、4月から大豆戸どろんこ保育園で保育士を務める 高澤 秀昭さん 師岡町在住 63歳

公開:2022年3月31日

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子どもの笑顔が原動力

 ○…プロ野球の世界で選手・コーチとして30年。その後、野球教室の指導者として子どもたちと接する中で「昔から好きだった子どもと関わる仕事をしたい」と保育の道へ。2020年から2年間、10代の学生らとともに専門学校で学び、今春資格を取得。実技のためピアノ教室にも通うなど、初めてづくしの挑戦も「この歳で新しい経験ができることにワクワクしていたよ」と若々しい笑顔を見せる。

 ○…社会人野球を経て79年にロッテに入団。外野手として、ゴールデングラブ賞、ベストナインなどを受賞した。一番の思い出は、首位打者を獲得した88年の10月19日。終盤に対戦相手・近鉄の優勝の夢を砕く同点本塁打を放った。ペナントレースを決めた一打は今も語り草で、「初めて会う人に『あの高澤か』と言われることも。記憶に残る劇的な場面で活躍できたのは選手冥利に尽きる」。野球教室では、楽しさを伝授。「キャッチボールもできなかった子が、捕球できたときの嬉しそうな顔が一番のやりがいだね」と微笑む。

 ○…北海道出身。運動好きの少年で、中学の部活で野球を始めた。高校では雪のため年の半分はグラウンドが使えない過酷な環境で甲子園を目指して白球を追った。プロ入り3年で結婚し、現在の港北区へ。「やっぱり体を動かすのが好きだから」と長年続けてきたのがジョギング。鶴見川河川敷などを走り「人生で地球2周分くらい走ったのでは」と笑う。歳を重ねた現在はサイクリングで汗を流す。

 ○…園児の自主性を重んじる理念に共感し「ぜひここで働きたい」と同園に就職。「学ぶことばかりだけど、子どもたちに笑顔と楽しさを届けられる先生になりたい」。63歳のルーキーの新しい挑戦が始まった。

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