【Web限定記事】
ネットトラブルに気をつけて
新吉田第二小学校でスマホ・ケータイ安心講座

講師の言葉に聞き入る５年生児童ら

　新吉田第二小学校は、9月22日、インターネット上でのトラブル対応を学ぶ「スマホ・ケータイ安心講座」を5年・6年の児童を対象に実施した。参加児童は、小学校高学年に起こりやすい事例をもとに、トラブルを回避するポイントや、万一トラブルに巻き込まれてしまった場合の対処法を学んだ。

　

　当日は、KDDI（株）のスマホ・ケータイ安全教室認定講師が3つの具体的なトラブル事例を、中・高生や小学生を主人公に、ストーリー仕立てにしたアニメーションで紹介。1つ目は、クラス内でのメールやLINEでのコミュニケーショントラブルの事例。クラス劇を行う際、リーダーの生徒とその他の生徒との間で行われたネット上での会話によるトラブルが紹介された。講師の竹内雅弘さんは、「具体的にどこが問題だったのか考えてみて」と児童らに促し、「言葉がきつすぎたのではないか」との発言に、「その通り。文字だけのコミュニケーションだと、言葉がきつく感じてしまうことがある。文を投稿する前によく考えること、また直接会って話すことも大事」と対処法を解説した。

　

　2つ目の事例では、オンラインゲームをやっていた友人同士がお互いに負けたくなくて課金をしたり、夜遅くまでゲームに夢中になり生活のリズムが崩れてしまったりする様子が描かれた。竹内さんは、ネット利用の際の家でのルールづくりが大切、と対処法を話した。

　

　3つ目の事例でも、舞台はオンラインゲーム。同じチームで戦うメンバーに憧れを抱いた女子生徒が、「遊びにおいで」と言われて、現実の世界で会いに行く。そこで、メンバーのネットの世界でのリッチな成功者いうプロフィールがまったくの嘘であったことがわかり、さらに監禁されそうになって逃げだすというストーリー。竹内さんは、「オンラインで知り合った人からの連れ去り事件が今増えている。命にかかわることもあるので、ネットで知り合った人を簡単に信用しないこと、直接会いに行かないことが大事。万一、トラブルになってしまったら一人で悩まず、子ども専用のネットトラブルの相談窓口もあるので相談して」と呼びかけた。

　受講した児童らは、「講座の前と後で意識が変わった」「3本目の動画が特に怖かった」など、講座の内容を深く受け止めていた様子だった。