港北区 意見広告
公開日:2022.11.24
県政報告㊱
英語教育を考える
県議会議員 武田 翔
神奈川県議会では、10月17日から11月4日まで決算委員会が開催され、その中で私は令和3年度決算、特に英語教育に関する指摘を行いました。
教育の大切さに反対を唱える人はいないでしょう。一方で何が大切かは人によって異なり、絶対の正解も間違いも共にないのが教育です。そのような中、県教育委員会は時流に沿いながらもより効果的、効率的な教育を実現することが使命だと考えています。
世界各国の義務教育ですが、その期間は日本と同じ9年間の国はたくさんあります。一方でG7などの先進国に目を向けるとドイツが13年、アメリカが12年と続き、加盟国の中では日本が最短です。限られた年限の中でも英語学習に対する比重は年々高まりを見せますが、偏重が過ぎると、他の「本来、学ばなくてはいけないこと」が学べないことにも繋がります。また中学から高校への進学が一貫校でない場合等は、英語カリキュラムの重複なども懸念されます。
世界との比較ですが、例えばアメリカは母国語が英語ということもあり、当然ながらほとんどの授業は英語で行われます。アメリカの高校では外国語としてスペイン語を学ぶ生徒が多いものの、その学習時間は日本の高校における英語学習の時間と比べても非常に少ないです。
どのような言語も、相手とコミュニケーションを図ることが優先されるべきで、日本ならば主要な文化を英語で相手に伝えることができれば十分だと考えます。英語を話すことができても日本人としての中身が不十分では本末転倒です。どのような日本人を育成したいのか、そして、どのような日本人に未来を託すのか。子どもの人口が減ってきているからこそ、より一人ひとりに充実した教育を提供できるよう、予算措置をしなくてはいけないと思います。
「開国の町」横浜を有する神奈川県だからこそ、単なる英語力の向上に偏ることなく、幅広い視点で人材の育成に取り組むよう要望しました。生徒にとって真に役立つ英語教育、その模索はまだまだ続きます。
武田 翔
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横浜市港北区菊名1-6-11 平田ビル3F
TEL:045-947-2712
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