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公開日:2022.12.08

高田中
大学院、行政と連携
地域防災考え、成果発表

  • 寸劇で地域防災の対策を発表

 横浜市立高田中学校は11月28日、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(以下慶應SDM)と区と連携して、同中学校3年生の社会科の授業で行った地域防災の課題解決ワークショップの成果発表会を実施した。慶應SDMと港北区役所の連携協定に基づき、今年度初めて行われた事業。

 横田由美子高田中学校校長によれば、今年の夏頃、区役所から、連携協定を結んでいる慶應SDMと共に何かできないかとの打診があり、「地域防災」をテーマに課題解決のワークショップを行うことを決めたという。

 授業は10月から計5回行われ、慶應SDMで提唱する、社会の物事をシステムとして捉え、多様性の中で解決へのアイデアを生む「システム×デザイン思考」を学び、これに基づき、地域防災における課題解決のためのアイデアをまとめた。

 慶應義塾大学日吉キャンパス内で行われた発表会当日は、3年生18グループ中、代表の6グループが寸劇と「カスタマージャーニーマップ」と呼ばれるマーケティング手法を取り入れたシートを使い、プレゼンテーション。各グループは、災害時に弱者になりやすい人を「車いすを使っている高齢者」「日本語がわからない、子どもを連れた親」などと設定。これらに基づき発表した。

 「災害時専用のバスを利用登録してもらい、走らせる」「マンホールや街中の看板に英語で避難所の情報を掲載し、誘導する」などの様々なアイデアが寸劇で披露され、英語しか話せない人になりきった生徒の熱演など、堂々とした姿に拍手が何度も送られていた。

 また他12グループは各アイデアを掲示。参加者が掲示物を回覧し、良い点や改善点などのコメントを寄せた。

 会の終わりに、横田校長は「この年齢ではなかなか体験できない、よい学びになった」とし、慶應SDMの神武直彦教授は「考え方を学ぶことの大切さを感じてもらえれば」、漆原順一区長も「私たちも仕事で使うような思考法。大変有意義な会になったのでは」と手応えを口にした。

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