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港北区 文化

公開日:2023.01.05

「学び」を生かして
カルチャー日吉生徒が活躍

  • 入選した片山さん(左から2人目・写真は本人提供)

 カルチャー日吉(高松汀子代表)は設立1996年、文化や芸術分野を始め、幼児教育や語学講座まで、今では200以上の講座を開講するスクール。受講者は0歳〜90代に至るまで年齢層が幅広く、多くの生徒が活躍している。

ハマ展で3人が入選

 昨年11月に横浜市民ギャラリーで行われた第78回ハマ展では、日本画部門で日本画教室に通う3人が入選した。

 「杜に祈る」=写真右上=を制作した片山芳洋さん(74)は、通い始めて8年目。自宅の前にある神社で孫娘2人と自身が祈る様子を描いた。初めて大きいサイズ(F20号)で制作し、1年かけて完成させた。同展の通知が思っていたよりも早く来たため、「こんなに早く来たなら落ちたかもと思ったけれど、入賞だったのでホッとした」と振り返る。孫2人が会場で作品を鑑賞し「自分たちが映っていて喜んでいた」と微笑んだ。

 竹村治彦さん(75)の作品は「光彩奪目」。牡丹の花が描かれた作品は、試行錯誤して出来上がった。ヒントを得るために、鎌倉の長谷寺に行き牡丹の写真を撮影したほか、自宅の庭で牡丹の手入れもした。元々油絵を描いていた竹村さんは日本画の魅力を、「岩絵具の色合いがきれいなところ」と語る。「これからも美の追求をしていきたい」と意欲を持つ。

 加藤明美さん(60)は「三輪」を制作。同作品は、能の演目の物語をもとにして描かれた。「神様が姿を現すところなので、箔を使って幻想的に描きたかったけれど難しかった。時間をかけて描き上げたので入選できて嬉しい」と今回の入選を喜んだ。「物語や歌の場面を想像するのが好きで、それを絵で表現できたら」と今後の目標を語った。

他教室の生徒も活躍

 プログラミング教室に通う赤井悠真さん(10)はNHK for Schoolの「Why!?大喜利」(9月のお題「〇〇の秋」がテーマ)で入賞した。「芸術の秋」をテーマにした作品は、虹色の線がランダムに進み、画面内を段々と色づけていく。「もっと難しい図形をプログラミングで書けるようになりたい」と意気込む。

 様々な分野の教室が常に開かれている同スクール。子どもと高齢者の交流もあり、「自分のおばあちゃんがいるみたい」という生徒の声もある。高松代表は「『自己を磨く』ことで仲間を作り、地域に還元していきたい」とする。

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