港北区 社会
公開日:2023.06.08
港北署
高齢者保護、4人に感謝状
遅れれば命の危険も
港北警察署(加藤秋人署長)は6月1日、外出したまま所在不明となっていた区内在住の80代女性を保護したとして、神奈川区在住の石原修介さん(71)・瑞江さん(61)夫婦と、ともに専門学校生で同区在住の米村菜乃さん(19)、旭区在住の外崎優美さん(19)を表彰した。
女性が散歩に行くと言って外出したのは、5月22日の夜間。翌23日午前0時ごろには家族から行方不明者届が出され、同署が捜索していた。
23日の午前5時30分ごろ、瑞江さんが自宅前で横たわっている女性を見つけ、夫の修介さんとともに保護し、介抱した。当時の気温は14度。夜間強雨の中、女性は傘をささずに徘徊していたとみられ、夫婦が発見した時には負傷し震えていたという。
そこに偶然通りかかった米村さんと外崎さんが介抱に加わり、女性から電話番号を聞き修介さんが家族に連絡した。その後、現場に到着した家族に女性を引き渡したが、その家族も高齢だったことから、米村さんと外崎さんは病院まで付き添うなどした。
「見るからに(女性の)体調が悪そうで、とにかく助けなきゃと思った」と咄嗟に行動したという米村さんと外崎さん。現場近くの米村さん宅に駆け戻り、タオルと飲み物を持って介抱にあたった。献身的に女性の背中をさするなどした石原夫婦は、「助かって良かった」と安堵の表情を浮かべていた。
同署によると、女性には低体温症と肋骨骨折があり、発見が遅れれば命の危険もあった。加藤署長は「女性を保護し、適切な処置を施してくれたことに深く感謝したい」と4人の行動を称えた。
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