新羽小学校(佐藤恵子校長)の3年生約60人が10月27日、伝統行事のわら蛇作りを体験した。
新羽町の中之久保という地域には「注連引(しめびき)百万遍の藁蛇(わらへび)」という行事がある。これは約240年前に天明の大飢饉が起こり、この地に疫病が流行したが、ここを通りかかった旅の行者からわらで作った大きな蛇を村の3カ所の柊の木に巻き付けて疫病から村を守ることを教わったと伝えられる。今ではこの地域の伝統行事として市の指定無形文化財となっている。
地元農家や新横浜公園の水田で稲作を行う「鶴見川舟運復活プロジェクト」の協力でマンゲツモチの長いわらを用意。児童らは約20人の保護者と一緒に、注連引き保存会のメンバーに教わりながら、わらを編み込んで蛇を作製した。
西方寺の住職で同保存会の会長を務める伊藤仁海さんは「子どもたちにとってわらを手で触ることも貴重な体験。近隣の農家も減り、わらの入手が困難になりつつあるが、伝統の行事を継続していきたい」と話した。
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