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港北区 文化

公開日:2023.12.07

【Web限定記事】
地元絵本作家の植垣歩子さん原画展
児童書店で12月8日まで

  • 展示場所で笑みを浮かべる植垣さん

 ボランティアで運営されている児童書専門店「こどもの本のみせともだち」(港北区日吉本町)では、同区下田町在住の絵本作家、植垣歩子さんの原画展を12月8日まで開催している。

 同店では初の原画展。約10年前から「店内で植垣さんの原画展ができれば」と考えていたが、展示場所の環境から実現に至らず。9月28日に発売した植垣さんの作品「おふとんさんがまってるよ」がきっかけで、改めて構想を練ることに。「安全に展示できるように」と同店スタッフが元々設置されていた棚を修繕し、開催することになった。

 11月14日〜12月8日は4枚の原画のほか、植垣さんがこれまでに制作した絵本などを展示している。また、「写真を撮るような体験ができたら思い出になるのでは」と、絵本に出てくる“布団”で作品の世界に入り込めるような体験の場づくりを発案し、植垣さんの母親が裁縫した。“布団”は写真スポットになり、来店者を喜ばせている。

 植垣さんが在店した11月14日、28日は、植垣さん目当てに来店する人も。小さい子どもに植垣さんの絵本をプレゼントしようと来店した人は、「『かめのカメリさんおうちをなおす』は、いろんなおうちが出てきて住んでみたいなと思う。温泉が好きだから『おもちのおふろ』も気に入っている。どの絵本もおもしろい」と満面の笑み。プレゼント用に購入した絵本に植垣さんのサインを書いてもらい、嬉しそうな表情をにじませた。

 植垣さんは「子どもが小さい時に購入してそれから大事に持っていてくれている人がいて、とてもありがたい」と目を細めた。同店スタッフの杉浦孝子さんは、「経験がないため作品を預かることが不安だったけど、みんなの知恵を借りて実現できて良かった」と目じりを下げた。

 店の外に設置している看板は、同店50周年に合わせて、植垣さんの手で年明けにリニューアルされる予定。さらに、植垣さんの新作は2024年4月に出版を予定している。

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