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港北区 人物風土記

公開日:2024.05.30

NHK Eテレの番組の舞台に選ばれた大倉山公園愛護会の3代目会長を務める
阿部 修さん
大倉山在住 78歳

花で街を笑顔に

 ○…大倉山公園愛護会の前身は、20年ほど前に始まった同公園が好きな人たちによるボランティア。約10年前に愛護会として本格的な組織になった。毎月25日、花や草木の手入れのほかに清掃などを行う。花壇前の広場は、高齢者や近隣保育園児などの散歩コース。休憩したり子どもを遊ばせたり、幅広い年齢層の憩いの場だ。「みんなを喜ばせるため、よりきれいにしていきたい」

 ○…活動を始めたのは、知人に声をかけられたことがきっかけ。当時は地中海料理店の店主をしながら月に1〜2回参加した。現在は梅林が植えられている辺りに芝桜を栽培したことも。愛護会のほか、民生委員・児童委員や商店街の役員、1982年設立の地域のまちづくり委員会にも所属。店が終わって夜9時から「年に360日ほど会合を開いていた」という。商店街会員で費用を出し合い、通り沿いの建物を建て替え実現したのが、ギリシャ風の街並み。「人情と気力があってできたのかな」と懐かしむ。

 ○…福岡県出身、結婚を機に大倉山へ。中学、高校時代は卓球に励み、全日本に出場した経歴を持つ。卒業後は卓球から離れていたが、息子が小学生になって一緒に遊び始めたことで再燃。港北区卓球協会の会長を20年ほど務めた。現在は「健康のためにピンポンを」と、地域の人とサークル活動を行っている。

 ○…愛護会の会長として、「若いボランティアも増え、発想などのバランスがとれている。趣味で花を育てる人がさらに増えて、これからも長く続けられたら」と期待を抱く。「それぞれ事情があるから難しいかもしれないけれど」と控えめにしつつも、「年2〜3回くらい、みんなで集まって街のことを語り合いたい」と目を輝かせる。

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