千葉県館山市で9月29日(日)に行われるオープンウォータースイミング(OWS)日本選手権男子5Kmの部に、綱島東のウォーターメイツスイムクラブに所属する長濱碧波選手(高3)が出場する。OWSとは、海や川、湖などの自然の水の中で行われる長距離水泳競技。自然条件により、さまざまな影響を受けるため、競泳とは異なる技術や知識が要される。
長濱選手が日本選手権への切符を勝ち取ったのは6月23日。鳥取県で行われた中海オープンウォータースイム2024、5Kmの部で1時間7分40秒2のタイムで泳ぎ、2位でゴールした。3位以内に出場権が与えられる大会。1位はパリ五輪日本代表の南出大伸選手で、1時間4分17秒2だった。
第一印象は「楽しそう」
長濱選手は父親がコーチを務めている関係で、同クラブには生後6カ月から参加している。普段の種目は自由形(クロール)200mと400mだが、高校1年の時に、静岡県で行われた合宿で、地元チームとの合同練習の際に誘われ、OWSを開始した。「楽しそう」が第一印象。「海はレジャーで来るくらいで、大学生たちに交じっての遠泳は、最初はついていくのがやっとだった」という長濱選手。もともと長い距離を泳ぐのは苦ではなかったが、プールとは違い、季節や天候、会場によって、レース内容が全く変わる。「波に邪魔され、うまく進まなかったり、参加者全員がまとまって泳ぐので、体がぶつかり合ったり。その中で、スプリントの駆け引きを考えながら泳ぐのが楽しく思えた」と振り返る。
昨年のリベンジ
昨年の日本選手権では思うような泳ぎができず、トップから5分47秒の差をつけられ57位だった。「リベンジしたい」。同クラブのほかに相模原市のプールにも通い、長距離を同じペースで泳いだり、スピードを維持したりする練習に注力。インナーマッスルを強化するため、ウェイトトレーニングにも力を入れてきた。8月には神奈川県水泳連盟チームの一員として参加した第77回初島・熱海間団体競泳大会で優勝した。「チーム戦とは違いますが、ベストを尽くしたい」と意気込む。
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