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港北区 社会

公開日:2025.09.11

「迎えに来るお風呂」展示
防災、介護に役立つ車両

  • ミストサウナを体験する親子

  • 会場に展示された車両

 師岡町の商業施設、トレッサ横浜で9月6日、7日の2日間、防災フェアが行われた。防災展示パネルやハマッコトイレなどに並んで展示されていたのは、移動式低温ミストサウナ「NUKUMARU(ヌクマル)」だ。これは、「迎えに来てくれるお風呂」と題するトヨタ自動車(株)のモビリティサービスで、ハイエースの車両に体に良いとされる蒸気浴(ミストサウナ)を搭載し、休憩・着替えスペース、洗髪シャワーを備え、全てが車両の中で完結できる。ナノミストという人の毛穴より小さな粒子で入浴できるため、「使用する水量が少なくて済み、水不足が心配される災害時にも役立ちます」と開発に携わった瓦口翔馬さんは話す。昨年は石川県珠洲市の要請を受け、1月23日から24時間体制で運営。被災者や災害派遣医療チームのメンバーらが一日25人利用した。心身のケアに重宝したとして、期間を大幅に延長し、6月まで稼働したという。

 溺れる心配のない蒸気浴は、訪問介護などでも活躍の場を広げている。「現在は、長野県飯山市など、行政が興味を持ってもらえているところもある。災害時だけでなく、普段から活用できるよう、新たな社会の仕組みとして取り入れてもらえたら」と瓦口さん。

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