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港北区 文化

公開日:2025.11.06

伝統つなぐ「わら蛇」作り
児童91人が熱視線

  • 頭部分の作りに夢中な児童たち

  • 完成したわら蛇

 新羽町の真言宗西方寺(伊藤仁海住職)で毎年10月恒例の「わら蛇」作りが行われた。取材日の10月30日は新田小学校の5年生91人が同寺へ見学に訪れていた。

 新羽・中ノ久保地区に江戸時代中期から伝わるこの伝統行事は「注連引き百万遍」と呼ばれ、現在は横浜市の無形民俗文化財に指定されている。当時飢饉などで多くの人々が犠牲となり、疫病や悪いことが入ってこないようにと100万遍念仏を唱え、作ったわら蛇を地区の入り口のヒイラギの木に巻き付けたことがはじまり。制作方法が保存会に受け継がれてからは毎年10月に集まり、わらで作った大蛇を4体を作っている。

 見学に来た児童らは「今までで一番長く作られたわら蛇の長さは?」「こんなに硬くなるのはなぜ?」など質問する場面も。頭部分の細やかな編み方に夢中になり多くの児童たちが頭を寄せて見入っていた。伊藤住職は「保存会は今25人。若い人たちにもこの活動を知ってもらえたら」と思いを話した。

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