港北区 人物風土記
公開日:2025.11.13
東京2025デフリンピック女子バレーボール日本代表の手話通訳を務める
岡田 直樹さん
港北区在住 43歳
手話で選手と監督つなぐ
○…今月から始まる耳が聞こえない、聞こえにくい人のための国際大会「デフリンピック」のデフバレーボール女子代表チームの手話通訳として帯同する。世界を相手に活躍する選手らを支える立場。チームが目標とする「金メダル獲得」に向け、選手や監督、コーチらの会話が円滑に進むようにサポートする「縁の下の力持ち」だ。
○…緑区生まれ、戸塚区育ち。聴覚障害のある親の元に生まれた。幼い頃から手話は身近な言語だったが、大学生の頃、聴覚障害の後輩の手話が読み取れずに衝撃を受け、本格的に学習を始めた。講習会や聴覚障害者が集まる団体の活動に参加し、生きた言葉に触れてきた。大学卒業後に資格を取得。「通訳を通して、ほかの人の価値観や考え方に触れられる」と魅力を口にする。現在は横浜ラポール(鳥山町)の聴覚障害支援員として、手話通訳者や要約筆記者を現場に派遣するコーディネートを行う。
○…高校時代はバレーボールに打ち込み、社会人になっても続けた。社会人チームの友人を介してデフバレー女子日本代表・狩野美雪監督と知り合い、2017年にトルコで開催されたデフリンピックで通訳者として招集された。「”チームの技術向上のためには大事な役割”という期待と”一人で務まるかどうか”という不安が入り混じっていた」と声が掛かった時のことを回想。
○…口の動きを見ながらや、補聴器などを使用しながら、指先と表情を見ながらなど、選手によってもコミュニケーションの方法はさまざま。選手はもちろん、監督やコーチらと会話して考え方を知り、意図を外さないように心掛ける。女子バレーボールの初戦まであと3日。「選手が力を出し切れるように」とチームを支える。
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