港北区 社会
公開日:2025.12.11
菊名寿楽荘
園児に朗読・読み聞かせ
相互利益のつながりに
老人福祉センター菊名寿楽荘の朗読クラブメンバーが12月3日、グローバルキッズ大倉山園を訪れ、3歳から5歳の園児らに朗読劇を披露した。
メンバーは同施設の文化教室「朗読と朗読劇」の修了生で平均年齢は75歳。月1回のクラブ活動で、自分たちだけの練習では物足りず、「発表したい」という声が多く上がったという。そこで同施設の本荘安宏所長が、区のこども家庭支援課に交流の機会を求めて提案した。
朗読を用いた世代間交流は、高齢者にとっては、認知機能の向上、脳の活性化、ストレス解消、口腔機能の改善などの効果が期待でき、園児にとっては、社会性の向上、読書への関心の育成、倫理的思考力・学力
の向上、語彙力の向上などが見込まれる。提案書は保育園施設長会で配布され、それを見た同園が依頼し、今回の交流につながった。
当日は”おじいちゃん、おばあちゃん”たちの登場に、興味津々の園児たち。朗読劇が始まると、真剣なまなざしで観賞し、その後の読み聞かせでは、質問をしたり、なぞなぞに答えたりする交流が見られた。
朗読クラブの講師を務める武松洋子さんは「子どもたちに思いを伝えるために、大きく口を開けけたり、身振りを増やしたりと工夫があった」と感想を述べた。同園の上野智子園長は「いいきっかけを頂けた。これからもお付き合いがつながれば」と話している。
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