港北区 社会
公開日:2025.12.11
下田町
バス停設置求め署名運動
住民有志らの「切実な願い」
下田町を運行する東急バス「日22系統」で、現在片側のみ設置されている「公団西口バス停」の両側設置を求める署名運動が、「住みよい下田、日吉本町を作る住民有志」からなる呼び掛け人らによって行われている。
呼び掛け人の一人、下田町在住の佐藤幸博さん(69)によると、公団西口バス停は現在、「サンヴァリエ日吉行き」のみ設置されており、「日吉駅」に向かうためには、一つ先の「下田小学校バス停」を利用しなければならない。
「サンヴァリエ行きのバス停に乗ってきた人が帰りのバス停が見当たらず困惑した」「バス停の間隔が大きいため、下り坂を急いで転倒してしまった」等の事例があり、日吉駅行きのバス停は地域住民らの切なる願いとなっている。
かつてサンヴァリエ日吉が公団だった時代には日吉駅行きのバス停が存在していたが、個人宅に近接していたため、周辺住民らの「プライバシーが守られない」という意見により撤去された経緯がある。その後個人宅が店舗に変わり、道路も拡幅されるなど、環境が変わっている。また、高齢の住民が増えている現状もあり、署名運動の実施に至ったという。
東急バス、山中竹春横浜市長に向けた署名運動は11月16日に開始され、これまでに4回実施。123筆の署名が集まった。佐藤さんは「どのくらい集まるか不安だったが、やり始めると『ありがたい』という声や『ぜひ協力したい』という申し出も多かった」と振り返る。「もともと反対側にバス停があったことを知らない新住民や若い人も多かったが、賛同してくれてありがたい。目標数は定めていないが、なるべく多く集めて、我々の思いを伝えられれば」と話している。
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