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都筑区 人物風土記

公開日:2013.03.14

逮捕術大会の女子個人戦で2連覇を果たした
五月女(さおとめ)奈央さん
都筑警察署在勤 28歳

小さな体に大きな志

 ○…警察官が被疑者に襲われた時、その身を守る逮捕術。2月28日に警察学校(栄区)で行われた逮捕術大会の女子個人戦で優勝を果たした。これはソフト警棒を相手の体に当て、一本を狙うスポーツチャンバラのような競技。昨年の大会でも優勝しており、2連覇となる。「連覇をかけた戦いでプレッシャーもあった。その中で結果を出せて安心しました」と笑顔を見せた。

 〇…身長は156cmと決して大きくはない。穏やかで女性らしい雰囲気だが、ソフト警棒を手にすると表情は一変。素早く攻め続ける豪快なプレースタイルで勝利をもぎ取る。そんな中でも周りから「普段は丁寧な仕事ぶり」と評価される。交通課交通総務係で、道路標識の補修などを行う。さまざまな要望や問い合わせに対応する中で、大切にしていることは相手と同じ目線で話を聞くこと。どんな人でも丁寧に話せば心が通じ合える。「一期一会」をモットーにじっくり話し込む。実は都筑警察署に配属されてまだ半年あまり。「まだまだ分からないことばかり。新しい環境での楽しさを見出していきたいです」

 〇…栃木県生まれ。幼少期は両親を困らせるほど活発だった。警察官に興味を抱いたのは高校生の頃で、女性白バイ隊員への憧れから。大学を卒業後、民間企業で2年ほど経験を積み、24歳で警察官に。白バイ隊員を志し、講習会にも参加したが、周りにいたのは10代や若い人ばかり。そこで視点を変えて、交番勤務などで感じた人と接することの楽しさを追求するように。「警察の仕事は魅力がたくさん。これからの出会いを楽しみにしている」と目を輝かせる。

 〇…昨年結婚したばかり。苗字も配属先も半年で変わり「まるで違う人になったみたい」と笑う。新しい環境で仕事をこなす中で、休日は主人とショッピングをするのが息抜きとなっている。妻としても修行中。第二の人生は始まったばかりだ。

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