都筑区 人物風土記
公開日:2025.12.04
晋山式を終え、龍雲寺の新住職に就任した
野呂 宗幸さん
川崎市在住 44歳
新天地で新たな縁を紡ぐ
○…晋山式を終え、多くの檀家への披露目が済んだ。「思ったほど緊張しなかった」と安堵の表情を浮かべ振り返った。病で寺を離れた先代住職や本寺から兼務を任された住職に代わり、開創470年の歴史を持つ龍雲寺の新しい住職に就任。「檀家の方々に安心してお参りに来ていただければ」と呼び掛けた。
○…川崎区の教安寺の次男として生まれた。「次男なので『寺は継げない』と勝手に思っていた」ため、仏業以外でさまざまな経験を積んだ。中学時代に二輪のレーシングスクールに通い、高校卒業後は声優を目指した。モーターレースの世界でフォーミュラカーのオーディションにも合格したり、ホテルのベッドメイクや運転技術を生かして、船で輸送する車両が動かないようベルトやロープなどで固定するラッシング作業の仕事などにも従事した。
○…実家の住職である父の大病を機に、仏門に入ることを決意。父亡き後は副住職として兄をサポートし続けた。24時間僧侶として過ごすうち「いずれは自分も住職に」との思いが強くなった。今回の住職就任には「ご縁をいただいた」と頭を垂れる。駅前のビルに囲まれた実家の寺と違い、東方町の自然に囲まれた寺は「樹木が多く、草木の手入れが大変。でもチェーンソーでの剪定や草刈り、落ち葉掃きなど、実は好きみたい」と自身の新たな一面を見つけ喜んだ。
○…川崎で妻の両親と2世帯で暮らしているため、しばらくは「通い」住職となる。ただ来春小学校を卒業する長男が寺の近くの中学に進学したい、と言ってくれたため、しばらく男同士の親子2人での生活が始まる。「大変かもしれないけれど、楽しみでもあります」と照れ臭そうにほほ笑んだ。
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