横浜市歴史博物館では現在、日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」の番組内で、TOKIOメンバーがサメの歯で作った銛(もり)や鏃(やじり)を展示している。
番組では、同館学芸員の高橋健さん=人物風土記で紹介=の助言の下、メンバーがヨシキリザメの顎から抜いた歯を紙やすりで磨き上げ、約半日かけて道具を完成。その後、製作した道具を持って三浦市城ケ島の沖合で漁を行い、ヒラタエイやマダコ、ハコフグを捕らえることに成功した。
全国各地にある縄文から弥生時代の遺跡からは、削りなどの加工が施されたサメの歯が発掘されている。高橋さんは、約1万5000年前の縄文人はサメの歯で獲物を捕る道具を作り、漁を行っていたと推測している。しかし、現代において、先史時代の方式で道具を作り、実際に獲物が取れるのか検証した人はいないという。今回、番組の企画について高橋さんは「初めての試み。この実験は、考古学的にすごく価値がある」と評価している。
区内でも早渕3丁目の北川貝塚で、小さな穴が開いたサメの歯が出土されている。サメは生涯、何本も歯が生え変わることから、縄文人は再生力の象徴として捉え、お守り代わりにペンダントを首に掛けて生活していたのではないかと分析されている。
市内で出土したサメの歯なども展示中。会期は3月31日(土)まで。午前9時〜午後5時。月曜日休館。観覧無料。(問)同博物館【電話】045・912・7777
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