市立早渕中学校の松藤藍夢(あのん)さん(3年)が、先月秦野市で開催された県大会「第24回クライミングコンペ・オール神奈川2018」のエキスパート女子(中3〜成人)で優勝した。
東京五輪で追加種目に決定したスポーツクライミング。大会では制限時間6分の間に安全用のロープをつけて、15mの人工壁に高さ順に点在するホールド(突起物)に手足をかけ、どの地点まで登れたかを競う「リード」が行われた。今回、8人の選手が参加。松藤さんは42手中、40手のホールドを登り、ライバルであり親友でもあるという昨年の優勝者、阿部桃子さん(高1)を4手上回り、最年少で1位に輝いた。「落ち着いて大会に臨めた。やっと桃ちゃんに勝ててうれしい」と喜ぶ。
松藤さんがクライミングを始めたのは、小学4年の時。母・恵さんとノースポート・モールへ買い物に訪れた際、施設内のピナクルロックジム横浜店(水谷知彦店長)の壁を見て「やってみたい」と初挑戦。「ゴールした瞬間の達成感が堪らなかった」と、競技に魅了された。
同ジムには年齢の近い阿部さんも通っており、一緒に練習しながら実力をつけていった。水谷店長は「2人は登ることを楽しんでいる。今までたくさんの子どもを見てきたが、こんなに練習量の多い子たちは見たことがない」と感心する。
松藤さんは現在、週5日、一回約5時間の練習に励む。鍛錬した右手の握力は42kgあるという。体をぶれないようにするためバランスボールやゴムチューブを使った体幹トレーニングも欠かさず、練習がない日でも動画を見て、イメージトレーニングをする努力家だ。
13日(日)には鶴見区で開催される「第4回ボルダリング神奈川カップ」を控える松藤さん。大会に向け「けがに気をつけて優勝し、秋の国体出場を目指したい」と目の前の壁に立ち向かう。
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