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公開日:2025.12.04

早渕在住安食さん
ダーツで最年少日本一
親子ダブルスでも2位

  • トロフィーを持つ安食泰虎さん(左)と賢一さん

 早渕在住で高校1年生の安食泰虎(あじきたいが)さん(15)が11月9日、横浜産貿ホール=中区=で開催された「第25回 AKDO OPEN DARTS TOURNAMENT」の男子個人で最年少優勝の快挙を達成。大会では、プロ選手で父の賢一さん(53)と臨んだダブルスでも準優勝を果たした。

 全国各地からプロや日本代表選手らも集う同大会。出場者約300人が「スティールダーツ」の日本一の座をかけ、トーナメント方式で競い合った。

 「スティールダーツ」は、中世ヨーロッパで始まったとされている歴史あるスポーツ。一般的に知られる「ソフトダーツ」と異なり、ダーツの先端が鉄でできており、スコアのカウント方法も異なる。安食さんは「計算機能を備えていないため、自分でスコアを控える必要がある」と競技の難点を語る。

 安食さんは3回戦でプロ選手とも対戦。「父の知り合いで面識のあった相手。一番集中して臨めた」と振り返る。その後も実力のある大人たちを相手に勝利を重ね、歴代最年少優勝に輝いた。安食さんは「負けたら終わりの一発勝負で緊張したが、優勝できてうれしい」と笑みをこぼす。

 さらに父・賢一さんと「親子タッグ」を組んで臨んだダブルスでも準優勝し、ダブル入賞を果たした。

父の背中を見て

 安食さんがダーツを始めたのは、プロ選手として活躍する賢一さんの影響。母・めぐみさんは「1歳の頃にはダーツを握っていた。父の投げる姿をずっと見ていたからか、幼少期から様になってた」と懐古する。

 大会に初めて出場したのは今年7月。「高校受験も終わったし、そろそろ出てみたいと思った」と動機を明かす。初めての大会では、極度の緊張と環境の変化に戸惑い、ダーツを持つ手が震えた。結果は18歳以下の「ユース部門」で全国3位。「たまたま勝ち上がれただけだった。実力は出し切れてない」と悔しさを滲ませた。

 その後、大会出場を通して経験を重ね、その度に表彰状を持ち帰った。賢一さんも「息子の試合慣れのため」とダブルスでの出場を誘うように。安食さんは「技術面でのアドバイスはくれないけれど、スコアのカウントなどで参考になることも多い」とうれしそうな表情を見せる。

 今後の目標は「スティールダーツのユース日本代表になること。そのためには国内上位2位以内に入らなければならない。今後も大会で勝ち続けたい」とまっすぐ前を見た。

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