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都筑区 社会

公開日:2019.04.18

Loveフォトプロジェクト
障害児と母親「笑顔に」
元カメラマン後藤さん

  • 写真を撮る後藤京子さん

  • あゆみ荘での撮影会

 障害者研修保養センター横浜あゆみ荘で、4月10日、障害のある子どもとその家族を撮影する「Loveフォトプロジェクト」が開催された。主催するのは中川在住の後藤京子さん。

 4年前、男児を出産した後藤さん。息子は知的障害と診断された。育児中は「最近笑っていない」と感じることが増えたという。そんな時、心を救ったのは同じ境遇の母親と交流することで気づいた「ママが笑うと子どもも笑う」の法則。「なんて素敵な瞬間なんだろう」と、写真スタジオでカメラマンをしていた経験を生かして、2017年の12月、この笑う瞬間を写真に収める同プロジェクトを開始した。

 「1から勉強するつもりで」とカメラを用意し、自身が参加していた障害児の子を持つ母のヨガグループの母と子を撮影した。撮影は、希望者の自宅や近所の公園で行い普段の生活を切り取ることができるように意識。また、後藤さんが撮影した写真は家族がメッセージを添えてひとつの作品になる。参加した母親から喜びの声が届くと同時に、後藤さんの活動は口コミやSNSで瞬く間に広まった。「ママの口コミはすごい」とはにかむ。

 「幸せの瞬間を多くの人と共有したい」。昨年の1年間で中川地域ケアプラザや、神奈川県庁など全9カ所で撮りためた作品を展示した。「日々の生活になかなか希望を見つけられない人の支えになれたら」と後藤さんは写真について話す。

 当日、あゆみ荘での撮影会に訪れたのは臼井万里子さんと2歳の誕生日を迎える娘友里ちゃん。誕生日写真を撮るため、室内には装飾品が飾られた。これまで5回以上、後藤さんに写真を撮影してもらってるという臼井さんは以前撮影された写真にこう添えた。「娘はダウン症。一本多い染色体。神様からもらった小さなおまけ。大きな笑顔。可愛くて愛おしくて大事な大事な私の宝物」

 後藤さんは「障害があっても明るい毎日を過ごしている。写真を通して、撮影した家族にも社会にも明るい笑顔が届けば」と話した。

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