都筑区 社会
公開日:2025.10.23
異なる価値観カードで
対話で多様性理解
SCCがCFに挑戦
NPO法人Sharing(シェアリング) Caring(ケアリング) Culture(カルチャー)(以下、SCC/三坂慶子代表理事)は、異なる価値観を尊重する教材「ダイバーシティ・トークカード」を全国に広めることを目的に、製作資金などを募るクラウドファンディング(CF)に挑戦している。
いじめ深刻化背景
SCCは2014年に設立。外国にルーツを持つ家族の子育て支援や多文化理解教育プログラムの推進などを行い、24年にはこども家庭庁「未来をつくるこどもまんなかアワード こども・若者活動奨励章」などを受賞している。
SCCは活動の中で、学校現場における多文化理解の必要性を強く実感。カードは外国にルーツを持つ子どもたちへのいじめや差別の深刻化が進む現状を受け、日本の子どもが対話を通じて互いの「違い」を理解し、受け入れるための教材として、地域の中高生らと共に開発した。
カードは27枚で、表には日本に住む外国出身者のリアルな想いや困りごとを、裏には「話し合ってみよう」という項目があり、ワークショップで活発な意見交換ができるような工夫がされている。市内の中学校や高校で探究学習の一環として実際に使用され、生徒たちが多文化共生を「自分事」として考える機会を生み出しているという。
CFは全国からの「使ってみたい」「購入したい」との声を受け、カードの改良と増刷のために実施する。資金の募集はCFサイト「レディフォー」で11月16日(日)まで実施。目標金額は100万円で、集まった資金は印刷費や漢字にルビをふるなどデザインの改訂費、ワークショップ運営費などに充てられる予定。
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