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旭区版 掲載号:2011年1月13日号 エリアトップへ

ジモトの人! 「お礼参り」で30Km完歩 鶴ヶ峰の理容師、行川(なめかわ)道子さん

社会

掲載号:2011年1月13日号

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ゼッケンと完歩証を手にする行川さん
ゼッケンと完歩証を手にする行川さん

 昔、お世話になった思い出の町、小田原に感謝を込めて―。

 鶴ヶ峰で理容店「BARBER NAMEKAWA」を営む行川道子さん(69)が昨年11月、小田原市などが主催するウォーキング大会「城下町おだわらツーデーマーチ」に参加した。

 その目的は「50年来の夢だった」という、住み込みで働いていた地への「お礼参り」。一昨年、脊髄や腰の大手術を受けた体で、30Kmのコースを完歩した。

 参加のきっかけは、新聞で偶然見つけた記事。初めての大会で30Kmコースは勇気のいる選択だったが、「このコースでないと、お店のある町にたどり着かないから」と、参加に踏み切った。

 朝8時過ぎに小田原城を出発。50年ぶりに歩く小田原で「当時を振り返りながら、写真を撮って楽しく歩いた」と行川さん。かつての職場だった理容店では、従業員と会話を交わし、懐古の念に浸った。

 ゴールの小田原城に戻ってきたのは、制限時間が迫る午後3時半ごろ。最後尾だったが、100人近い役員たちに温かく迎えられた。

     ◇

 福島県出身の行川さんは、6人姉妹の4番目。5歳で父親を亡くし、中学校を出て「手に職を」と、15歳で理容師の道を歩み始めた。「親孝行したい」との思いで、19歳から3年間、縁あって小田原市国府津の理容店で働き、33歳で今の店に嫁いだ。数年前に夫が他界し、現在は一人ではさみを握り続ける。

     ◇

 「NAMEKAWA」には、数十年来の常連客や100歳近い高齢者も訪れる。「お客さんや家族、みんなの応援のおかげでここまで来られた。理容室はみんなが気軽に話せる憩いの場」。3年前に旧店舗で始めたカラオケの貸しホールにも、多くの地域住民が集う。

 「健康をモットーに欲張らず、お店を続けていきたい」と微笑んだ。
 

国府津の理容店の前で
国府津の理容店の前で

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