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公開日:2011.08.18

高校総体女子バスケ
Vメンバー、旭区から4人
金沢総合高、清水コーチと選手3人

  • 旭区出身の(左から)小原さん、清水コーチ、遠藤さん、大野さん。チーム一同は5日、林文子市長を表敬訪問した

 全国高校総体(インターハイ)バスケットボール女子決勝が8月2日に能代市で行われ、金沢総合高校(金沢区)が大阪薫英女学院を下して優勝した。3年メンバーの小原ひかるさんと大野瑞季さん、2年の遠藤まなみさん、アシスタントコーチの清水麻衣さん―。旭区出身の4人がそれぞれ役割を果たした。



 金沢総合は全5試合を勝ち抜き、統合前の富岡時代から通算で13年ぶり3回目の頂点に立った。同校バスケ部OGで、ウィンターカップ優勝メンバーの清水さん(24)=万騎が原中出身=は「メンタル(精神)面が弱いとずっと言われてきたが、試合を重ねるごとに成長できた。役割を意識するようになり、気持ちの入れ方がうまくなったのが大きい」と分析する。



 「最優秀殊勲賞は宮澤(夕貴主将)の捻挫だな」。星澤純一監督(60)は笑顔交じりに今大会を振り返る。準々決勝の聖和学院(宮城)戦、エースが負傷し一時退場した5分間がターニングポイントになった。宮澤に頼りきってはダメだ―。監督とコーチ、選手は「あれでチームが一つになった」と口を揃える。



 決勝では不調のエースを助けようと、周りの選手が奮起。66対63で接戦を制した。宮澤主将は「これまでワンマンチームだったけれど、初めて一丸になって戦えた」と笑顔を見せる。



 初戦から4試合目までスタメン、決勝では途中出場したフォワードの小原さん(18)=旭中出身=は「決勝ではいいプレーができなかったが、周りに助けてもらった。流れを変えるディフェンスに磨きをかけていく」と今後を見据える。



 初戦から4試合続けて途中出場したガードの大野さん(18)=南希望が丘中出身=は「チームが落ち込んでも気持ちを強く持てるよう、声で盛り上げた」、フォワードの遠藤さん(16)=旭中出身=は「試合に出る間は元気よくプレーした」と振り返った。



清水コーチ 監督に



 金沢総合は今のメンバーで12月のウィンターカップ、その後にオールジャパンを迎え、1月中旬に1、2年の新チームで新人戦を戦う。コーチ2年目の清水さんは、定年を迎える星澤監督に代わり新しい監督への就任が決まった。



 練習時間や場所に制約が多い県立高校ながら、インターハイ16年連続26回の出場を誇る名門校だ。学業でも学内トップクラスという生徒も少なくない。



 「勉強をやらせれば、自ずとバスケもうまくなる。生徒も先生も公立だからと諦めてしまうが、うちがここまでできるというメッセージを発信しないと」。星澤監督の魂は、清水新監督へと受け継がれる。

 

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